お供え餅

お供え餅ディスプレイ

12月中旬になり、めっきり寒くなってきました。

冬の朝は空気がぴんとしていて静かで、外掃除をすると心が引き締まる気がします。「掃き清める」という感覚はこういうものなのだろうか、お寺の境内を掃除するお坊さんはこんな気持ちで日々ホウキを持つのだろうか、などと想像(妄想?)します。

 

 

枕草子でも「冬はつとめて」(冬は早朝が良い)とありますし、本日の日の出は6:46だそうなので、その2時間後の9時前ぐらいはギリギリ「つとめて」に当たるでしょうか。ちょっと無理がありそうですが「つとめて」の時間であったら嬉しいです。

 

さて、タイトルにありますように、例年通りのお供え餅(真空パック)が入荷しました。

お供え餅とは、お正月に神様をお迎えするために置き供える鏡餅のことです。

日本鏡餅組合のリーフレットには、家族が集まるリビング・床の間の他、仏壇、お客様や年神様を招く入口である玄関、神棚、台所(かまど神や水神)、寝室(納戸神)、トイレ(厠神)などに供えると良いとあります。

 

使用済みのお供え餅の食べ方は色々とありますが、我が家では全て「おかき」にして食べます。

お供え餅を小さく切り分けて新聞紙に広げ、時々ひっくり返して、数日かけて中までカチカチに乾燥させれば常温でも数ヶ月の保存が可能になります。この乾燥した餅は、母がトンカツなどを作ったときに、ついでに揚げてくれるのです。醤油をかけただけで充分においしい、手作りのお菓子となります。