玄米は「完全栄養食」と言われるほど、さまざまな栄養素を含んでいます。
しかしその一方で、消化が悪く「よく噛んで食べないと胃腸に負担をかけてしまう」といった面もあります。
「赤ちゃんに玄米を食べさせる場合、何才ぐらいから大丈夫ですか?」とのお問い合わせを、たびたび頂くので、インターネットで調べてみることにしました。
まず、農林水産省と厚生労働省のホームページを見てみました。
農林水産省のほうでは、国産米消費拡大のためのごはんレシピ集リンクは見つかったのですが、赤ちゃんの玄米食に関する記事はありませんでした。
厚生労働省には離乳に関するPDFや、~離乳食に関するフェイク情報に惑わされないために~とサブタイトルをつけた生後5ヶ月からの離乳スタートガイド(PDF)や、離乳食ざっくりスケジュール(PDF)などはありましたが、やはり「玄米食は何才から与えても大丈夫」といった具体的な表記はありませんでした。
国のホームページで見つからないなら、「大手企業のホームページならどうだろう?」と、さらに調べてみました。
子育てを応援する小学館のホームページ Hugkum(はぐくむ)では、玄米は奥歯が生え揃って「カミカミ」できるようになる3才以降が目安とのことでした。
Benesseのホームページ たまひよでは、玄米は消化しにくいので離乳食には向かないと前置きしつつ、離乳完了期(1才~1才6ヶ月頃)から様子を見ながら与えてもいいが、少量にとどめるのが望ましいとありました。
とすると、赤ちゃんに玄米を食べさせるのは「早くても1才以降」と言えるでしょうか。
ですが、赤ちゃんひとりひとりの成長の速さ・消化能力が十分足りているか等にもよりますので、かかりつけのお医者さんに相談しつつ、玄米を食べさせるタイミングを考えていくのが、一番良さそうです。