肉ごはん

肉ごはん

近畿の郷土料理「肉ごはん」を作ってみました。

甘辛く味付けした牛肉とねぎを、麦ごはんに混ぜるだけの、簡単でおいしい料理です。

今回は麦の比率を3割にしましたが、牛脂の香りや甘み、肉のうま味が前に出てくるので、押麦の食感はほとんど感じませんでした。

(※葉ネギたまり醤油が我が家には無く、普通の長ネギと醤油で作ったためか、思ったより薄味でしたが、おいしかったです。)

 

【肉ごはん(2合)3~4人分】レシピ

◎麦ごはん

白米:210g

押麦:71g

水:435ml

※洗米ののち、30分浸水させてから炊いて下さい。

(押麦を入れたまま洗米する場合は、ボウルの底にギュッと押し付けず、かき回すように洗って下さい。)

 

◎具材

牛肉うす切り:150g

葉ネギ:50g

※ネギは小口切りに、牛肉は食べやすい大きさに、それぞれ整えて下さい。

 

◎醤油だれ

たまり醤油:大さじ2

砂糖:大さじ1

日本酒:大さじ1

※醤油だれは鍋で煮立ててから、焦げつかないように弱火~中火ぐらいで牛肉を煮ます。十分火が通ったらネギを混ぜて火を止めてください。

 

炊きあがった麦ごはんに、煮汁ごと牛肉・ネギを入れて混ぜこめば完成です。

麦ごはんを炊飯器で保温し続けると、麦の匂いが強くなりますので、麦ごはんは、おひつ等に移すことをおすすめします。

冷めた麦ごはんは、食べるぶんだけ電子レンジで温めてお召し上がりください。


~郷土料理・肉ごはん~ ※三重県の学校給食ホームページで調べました。

「肉ごはん」は四日市市県地区(あがたちく)下海老町で、明治のはじめ頃から作られ、食べられてきました。

農業中心の生活を送っていた県地区では、御鍬祭や秋祭り、兎狩り、獅子舞など、地区行事がたくさんありました。こうしたお祭りや農作業は、地域のみんなで力を合わせて行っていました。

人が集まる時に、みんなで一緒に「肉ごはん」を食べる。肉ごはんは特別な料理でした。

明治初期のころは牛肉はまだ珍しく、大変なごちそうでした。とても高価なため、何軒かでお金を合わせて肉を買い、他の材料を持ち寄り「はそり」という大鍋で炊いたとされています。

具材は牛肉とネギだけですが、調味料にたまり醤油を使うところに特徴があります。

※地域での肉ごはんは、ネギを2cm程度になるよう大きめに切ります。